【知って得する?】鮭について
どうも、ゆーぽんです。
今回は大学の学外イベントで学んだ鮭についての記事です。
突然ですが、みなさんシャケは好きですか?
僕は好きも好き、大好きです!
シャケは正しくは「鮭」(さけ)と言い、日本人には馴染みのある、美味しい魚ですね。
「サーモン」と言った方がわかりやすいかもしれませんが、面倒ですのでこれ以降は「鮭」で統一します。
道行く人に「鮭って知ってる?」と尋ねると、
「産まれた川から海に下る」
「大人になると産まれた川に必ず戻ってきて、イクラを産んで死んでしまう」
「稚魚がヤマメ」
などの意見が多数あると思いますが…
はっきり言います。
これ、全部ウソです。
もちろん、全てが全て間違っている訳ではないですが、これらは全ての鮭に該当する訳ではないのです。
まず、「産まれた川から海に下る」ですが、そもそも海に下らず川で一生を過ごす種も多数存在するので、間違いです。
川や湖の食物連鎖の頂点に立つ種だっているわけなんですね。
次に、「産まれた川に必ず戻ってきてイクラを産んで死んでしまう」ですが、これ、かなり間違ってますね。
まず、「産まれた川に必ず戻ってくる」ですが、そんなことありません。
たしかに母川回帰性はかなり高い魚ですが、必ず戻ってくるわけではありません。
次に、「イクラを産んで死んでしまう」ですが、そもそも「イクラ」とは鮭の卵から卵巣膜を取り除いたものの名前ですので、「イクラを産む」は表現として間違ってますね。
「イクラを産む」のは「サザエさん」の「タイ子」だけなので、間違った使い方をしないようにしましょう。
最後に、「産んだら死んでしまう」ですが、卵を産んで死んでしまうのは鮭の全66種類のうち、たった5種類であり、それ以外は複数回産卵を行い、生存するそうです。
古いですが、「北の国から」にこんなシーンがあります。
純くんが、恩師・涼子先生に会った際、涼子先生はこんな台詞を
「シャケは4年間も遠くの海まで回遊してるんだけど、4年たつと、必ず故郷の川にね、忘れないで絶対に戻ってくるんだって」
間違いまくってる上に、そもそもこのシーンに出てるの「カラフトマス」なんだよなあ…
ちなみに「鮭」と「鱒」、「サーモン」と「トラウト」ですが、生物学的には区分はないそうです。
イルカとクジラみたいなもんですね。
そして、「稚魚がヤマメ」ですが、「ヤマメ」は「サクラマスの稚魚、あるいは川に残ったもの」であり、鮭の稚魚ではありません。
淡白で美味しいけどね。
一般に鮭とは「シロザケ」のことを指します。
これが例のごとく、川から海に下って数年過ごし、大人になると川に戻ってきて、卵を産んで死んでしまう、という鮭の代表格です。
ちなみに、みなさんが食べているサーモンはほとんどがタイセイヨウサケ、いわゆるアトランティックサーモンという種類です。
こいつですね。
一般にサーモンとはこいつのことを指しますが、こいつは海に下って成長し、川に戻ってきて産卵した後、大半は死滅しますが、生き残り、また海に下るものもいます。
要するに、シロザケのイメージが強すぎるわけですね。
川に戻ってきて必ず死ぬのは、シロザケ、カラフトマス、キングサーモンなど5種類のみ。
それら以外は生き残り、また海に下っていくわけですね。
ご存知なかったかもしれませんが、鮭は奥が深い生き物なんです。
興味を持ってくれた方は北海道・標津にあるサーモン科学館に是非とも行ってみてください!
では、今回はこのへんで。